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JA・組合員活動

大規模施設で低コスト、トマト増収 ハイテク次世代へ

2023.08.16

大規模施設で低コスト、トマト増収 ハイテク次世代へ

 JAおやま東部トマト部会の部会員で㈱小林菜園を営む小林正樹さんは、大規模施設園芸農業を進め、低コスト化とトマト栽培で増収する技術を実践しています。
 小林さんは2019年6月に、大規模な低コスト耐候性ハウスを建設しました。施設面積9651平方メートル、栽培面積89.48アール、軒高5メートル。規を拡大して作業を効率化し、高度な環境制御技術など施設・機器を有効利用して生産コストを圧縮。周年・計画生産による収益を高めます。
 同JAの非常勤理事も務める小林さんは、人手不足・高齢かが進む日本農業の未来を危惧します。オランダやドイツの農業を見学した際、世界の農業に魅せられました。小林さんは「日本の農業も情報通信技術(ICT)を活用し、ハイテク農業で生産性を高める必要がある。大規模農業の効率の良さを生かして経営することで、魅力ある農業につなげられるのではないか」と話します。
 小林菜園では営農モデルを早期に確立し、レベルの高い安定・多収栽培に取り組みます。10アール当たり約30トン、年間270トンを出荷します。
 小林さんは「日本の農業には施設園芸技術の普及や指導者が必要。農業を次世代につなげていきたい」と先を見据えます。