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JA・組合員活動

新枝、次期柵の土台に バラ多収・高品質に

2024.03.06

新枝、次期柵の土台に バラ多収・高品質に

 小山花卉(かき)園芸組合バラ部会は2月29日、下野市、壬生町の圃場(ほじょう)3カ所で現地検討会を開きました。講師は、栽培コンサルティングのデルフィージャパンの斉藤章さんが務めました。部会員、関係者ら13人が圃場を巡回して生育・管理状況を把握し、多収で高品質なバラになるよう指導を受けました。

 参加者は、バラの根本付近から勢いよく伸びる新しい枝、ベーサルシュートへの理解を深めました。秋冬だけでなく来春以降の開花を支える土台となる枝で、優先して栄養が送られます。ベーサルシュートの位置を高めに切ると次の芽が高く伸び過ぎてしまい、収量を左右します。

 仕立て方では、今回は「改良切り上げ方式」を学びました。切り花用バラのベンチ栽培の樹形管理方法「アーチング方式」と、彩花時に株に残す葉の枚数を考慮して受光条件を整えて仕立てる「切り上げ方式」の良いところを組み合わせた方式。新たな設備投資や経験、技術が不要で収量の増加が見込めるとあって、部会員は熱心に説明を聞きました。

 田辺正剛部会長は「高品質を目指し、疑問に持ったことをたくさん質問して実りある現地検討会にしよう」と呼びかけました。

 部会は、9人が約1.7ヘクタールで約45品種のバラを栽培します。主に京浜地方に出荷しています。