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手づくり大蛇で豊穣祈願 間々田のじゃがまいた

2024.05.23

手づくり大蛇で豊穣祈願 間々田のじゃがまいた

 小山市の間々田八幡宮で五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散を祈願し、400年ほど前から伝わる奇祭「間々田のじゃがまいた」が5月5日「こどもの日」に行われました。

 田植えの季節を前に、祈願するもので、2019年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。蛇体は、地区の子どもから老人まで総動員して個性あふれる7体を竹やわら、シダなどで成作。蛇は、一体の長さ15メートル以上、重さ350キロほどにもなります。

 祭りの起源は諸説ありますが、程よい雨による農作物の豊かな実りを祈願する「八大龍王信仰」が根底にあるとされ、「ジャガマイタ」のかけ声は「蛇が参った」「蛇が巻いた」という言葉から来ているという説があります。蛇体を使って邪気を祓はらったり、蛇体に災厄を託して送ったりする形態の蛇祭りで、祭りにたくさんの蛇体が登場するという他の類似の祭りには見られない特徴があります。

 地域の蛇が境内に集まり、「修祓式(しゅうばつしき)」で、宮司のおはらいを受けた後、本殿を一周し、蛇が清めるために「水飲みの儀」を行いました。担ぎ手による「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」とのかけ声とともに境内の池「弁天池」に飛び込みます。激しい水しぶきを上げる姿に、見物客から大きな声援と拍手が起こりました。