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JA・組合員活動

晩々秋繭を出荷

2024.11.05

晩々秋繭を出荷

 JAおやま養蚕部会は10月29日、桑青果物集出荷所で、晩々秋繭期の繭を出荷しました。年5回の出荷の最後となり、9月下旬に生産者に配蚕された「錦秋鐘和(きんしゅうしょうわ)」を出荷しました。

 生産者4戸が袋詰めした繭を持ち込み、約583.2キロの繭を選繭台に載せ、汚れ繭や穴あき繭、薄皮繭、玉繭などを手作業で取り除く「選除繭」をしました。選除繭後、群馬県の碓氷製糸に送りました。

 前蚕期の晩秋Iは、膿病蚕の多発と猛暑の影響を受けたことから、収繭量は大幅に減少しました。部会員一丸となって蚕病防除による消毒を徹底して、飼育技術に慎重を期したため、作柄は安定し、層に厚みがある高品質の繭に仕上がりました。

 JA管内では5戸が春、初秋、晩秋蚕期の3期に分けて5回の飼育。本年度の目標を約3トンとしていましたが、夏の猛暑と膿病発生などにより目標に届かず、約2.6トンに終わりました。

 五十畑茂部会長は「養蚕業も高齢化や担い手不足など課題が山積しているが、部会員と共に今後も技術を磨き、より良い繭生産に努めたい」と話しました。 

 同市の「本場結城紬(つむぎ)」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産として登録されています。