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JA・組合員活動

放棄地減へ日々奮闘 安全・安心のトマトを

2022.02.03

放棄地減へ日々奮闘 安全・安心のトマトを

 JAおやま管内では、早春から出荷が始まる促成トマト、雨よけトマトが生産されています。JAおやまトマト部会は、部会員96名で、約23ヘクタールで栽培しています。

 佐藤秀彦さんは、サラリーマンを経て15年前に就農。長男であり、いつかは就農と考えていましたが、様々な経験をしてからと考えていました。「何もないところに何かができるという楽しさ」がやりがいにつながっています。

 秀彦さんが就農してからさまざまな困難に見舞われました。2011年3月東日本大震災。その後、2017年9月に関東・東北豪雨。2019年9月の台風19号。農業は自然災害の被害をなかなか防ぐことができません。しかし、周りの仲間と共に助け合いながら困難を乗り越えてきました。「地域に耕作放棄地があるのは残念に思う。地域貢献というと大げさかもしれないが少しでも地元に還元できることがしたい」と語ります。

 現在、約0.35ヘクタールのハウスで、ミニトマト、中玉・大玉トマトを栽培します。大玉の新品種「カレン」の栽培にも挑戦。以前から栽培する「麗容」とともに栽培していますが、2品種は栽培する過程が全く別物だと話す。その他に水稲8.5ヘクタール、麦5ヘクタールを栽培しています。

 「農業は自分のペースで、自由にできる。やった分だけ自分に戻ってくることが農業の魅力だ」と話します。手間暇かけて栽培した作物は応えてくれます。その面白さはたまりません。また、直売所等にも出荷。栽培したトマトを楽しみにしている他県からのファンもいます。「直接『おいしいよ』と言ってもらえることは率直にうれしいし、より良いトマトを栽培しなくてはと鼓舞される」と話します。消費者が求めているおいしく安全・安心のトマト作りを心掛けています。

 今後の目標として佐藤さんは地元の耕作放棄地を少しでも減らすためにも規模拡大を目指しています。耕作放棄地を少なくする事で地域の治安・整備などにつながり、地域が良くなることを期待します。地域の人、仲間と協力しながら農業の未来を見据え日々奮闘しています。