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JA・組合員活動
外国人技能実習生とニラ栽培 強い生命力パワー農業実践 規模拡大めざす
2022.02.25
ニラはユリ科でニンニク、ネギ、ラッキョウなどと同じ仲間。強い生命力を持ち、刈り取った株から再び新芽が伸びて、1株で10回ほど収穫ができます。
石橋地区の前原隆さんはニラを作り初めて約15年。現在、ハウスで90アール、露地で30アール作付けしています。以前は、かんぴょうや養蚕、桑の苗など高校を卒業してから営んでいましたが、先を見据え、収穫期間が長く、安定した出荷が出来るニラ栽培に変更。ニラの隙間時期を利用して、ジュース用トマト・水稲を栽培しています。
ニラは長期的に栽培しているため、夏場の暑さ、台風、長雨、寒さなどその時期によっての管理が重要となります。種まきを9月もしくは2月に行い、5月末に定植します。生育中は特にその後の収量に大きな影響を与えるため、細やかな管理を行い、10月下旬から収穫が始まります。隆さんは、ハウス栽培で「ウォーターカーテン」というハウス内の温度を下げないようにする設備を用いて、連続収穫栽培をしています。ニラは非常に敏感で、温度管理や換気が難しく、少しでも風が入り過ぎてしまうと、葉先が傷んでしまいます。
作業は、奥さんと外国人技能実習制度を利用し、タイ人6人で行っています。技能実習生に対して、仕事だけでなく日常生活を円滑に行えるよう隆さんはサポートします。時には、リフレッシュのためスキーに連れて行ったり、食事会などを開き関係を築きます。性格は当然、個々人によってさまざまですが、タイ人は楽観的で面倒見が良く、隆さんのところで働いている技能実習生も先に働いている先輩が後輩に仕事を教え、日々農業にいそしんでいます。
隆さんの今後の目標は「ニラを規模拡大していきたい」と笑顔で語る。「技能実習生は若いだけでなく、ニラのようにパワーがある。パワーをもらって、楽しく農業をしている」といいます。