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JA・組合員活動
絹の歴史体験しよう JAおやま養蚕の授業に協力
2022.06.09
JAおやまは、生産量県内一の養蚕を子どもに伝えようと、JA管内の学校で養蚕の授業を開き、農業理解と地域貢献につなげています。小山市立絹義務教育学校の「ふるさと学習」では9年間を通して本場結城紬(つむぎ)を学びます。
JAは4校に蚕を配布しました。同校は5月24日、1、2年生50人が「蚕のお迎え式」を行いました。絹地区は養蚕が盛んで、本場結城紬の絹糸の産地。同校の児童は「ふるさと学習」の中で地区の文化として養蚕を学びます。旧福良小学校で2012年から始まり、今年で11年目となります。
お迎え式では、元養蚕農家の野沢正義さん(81)が蚕の育て方や桑の葉の重要性などを指導。野沢さんは「蚕を育てて絹の歴史を学んでほしい。毎日観察して、今年も笠間稲荷神社に奉納できるように頑張ろう」と呼びかけました。
児童は、JAの稚蚕飼育所で飼育した普通蚕種の「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」と黄金色の繭を作る「小山黄繭(おやまおうけん)」、緑色の繭を作る「緑繭(りょっけん)2号」の3種類、約3000頭を飼育します。廊下に設けた木製の蚕室で温度や湿度を管理し、野沢さんの指導の下、2年生中心に桑の葉を与え、成長を見守ります。
児童は体長約2センチの蚕を熱心に観察し、桑の葉を与えました。佐藤楓果さん(7)は「お蚕さんのお迎えを楽しみに待っていた。元気に育つようにお世話を頑張りたい」と笑顔で話しました。