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JA・組合員活動

偉業めざして奮闘 良質なわら自家産で 全農肉牛枝肉共励会で最優秀

2022.09.22

偉業めざして奮闘 良質なわら自家産で 全農肉牛枝肉共励会で最優秀

 JAおやま管内では、29人の生産者が約2,000頭のとちぎ和牛を肥育しています。生産者は、猛暑の夏から秋にかけての季節の変わり目に、牛が体調を崩さないように入念に管理作業を行っています。

 国分寺地区の近藤美好さんは結婚を機に就農し、約40年。現在、妻と息子の3人で約320頭を肥育しています。毎日、朝と夕の給餌の際や牛舎の掃除でおがくずを入れ替える際には牛を見て体調や健康状態を確認します。牛も清潔で良い環境を保たなければストレスをためます。

 牛の肥育に欠かせない良質なわらも美好さんは自家産にこだわります。良質なわらが豊富にある環境で育ったとちぎ和牛は、肉量が多く、甘味のある良質な脂になり、柔らかくておいしいと消費者からも高い評価を得ています。美好さんは12、13年前から繁殖牛にも挑戦。近隣の酪農家への見学や情報収集をして独学で学びました。

 「農業の魅力はやった分だけ成果を出すことができる」と話します。美好さんの肥育牛は市場からも好評で、指定買いを希望する都内のレストランも多数。日々の肥育牛の観察を徹底し、飼料の給餌量や配合などの工夫が表れています。

 美好さんは今年、「第24回全農肉牛枝肉共励会」の第2部和牛雌の部で最優秀賞に輝きました。和牛雌の部での最優秀賞を受賞するのは県内で初めてです。

 美好さんの目標は、「全国肉牛枝肉共励会」で受賞すること。「全農肉牛枝肉共励会」と「全国肉牛枝肉共励会」でどちらも受賞している人は過去に例がなく、その偉業を成し遂げるために奮闘は続きます。