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JA・組合員活動

おいしさで笑顔に

2023.08.30

おいしさで笑顔に

 JAおやま梨部会長の神保重治さんは、35歳から梨を作り始め31年。人生の半分近くを梨と共に過ごしてきました。「梨園の木は手入れ次第で長くて70~80年以上の樹齢となる。1本1本大切に手間隙掛けてお世話をしなくては」と話します。
 木の手入れはもちろん、土づくりも大切で土壌診断を必ず行います。足りない成分を肥料で補い、養分のある土づくりを心がけています。梨に害虫が移らないよう草生栽培で草を程よく生やし、適度に草を刈る土壌管理を行っています。有機質主体の元肥を土壌に与えることで病気に強い果実ができやすく、果実の肥大や着色増進が見込まれます。
 今年は、一部の地域が降ひょうと突風で全滅してしまいました。神保さんの梨園でも降ひょうの被害があり、例年よりやや小ぶりですが、生育は順調で良食味です。
 神保さんは「梨は糖度が高くて、品種によって食感や酸味・甘味のバランスがさまざまあり、好みによって好きな品種を味わってもらいたい」と話します。神保さんの梨園では、「幸水」「豊水」「新高」「にっこり」を主力に、「おりひめ」「あきづき」「筑水」「新興」と8種類の梨を約55アールの梨園で栽培。「多くの人においしさで笑顔になってほしいとの思いから、たくさんの品種を栽培している」といいます。
 部会長を務めて5年目。JA管内では、47人が梨栽培に取り組みます。作付面積は約22ヘクタール。「幸水」「豊水」「新高」「にっこり」などの品種を栽培しています。剪定(せんてい)講習会や栽培講習会、現地検討会、目ぞろえ会を行い、生産技術の向上と高品質な梨出荷を図っています。