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JA・組合員活動
“適期”を見逃さない
2021.06.16
JAおやま管内では、75戸の農家がトウモロコシ栽培に取り組んでいます。作付面積は、42.7ヘクタール。品種は「ゴールドラッシュ」などが中心で、6月~8月に県内、京浜、東北方面に出荷します。
JAおやまトウモロコシ部会副部会長の高山実さん(72)は、トウモロコシを栽培して30年以上になります。会社員として約10年近く勤め、その後就農しました。現在、「ゴールドラッシュ」を中心に約80アール栽培しています。
「トウモロコシは、防虫防除、追肥、草勢など一通り目を配らなくてはおいしいものはできない。“適期”が大切で、見逃さないように毎日世話をしている」と話します。
現在は、妻と息子の3人でトウモロコシをはじめ水稲、ゴボウ、ホウレンソウなどを栽培しています。息子の好一さん(42)も実さんと同じく会社勤めを経験後、就農しました。
農業の魅力について実さんは「自分で全て選択できること」と語ります。何を作るかなど全て選ぶことができ、仕事の割り振りや時間配分も全て自分で選択できる。しかし、「サラリーマン時代とは違って仕事のON・OFFが簡単にはできない」と話します。
農業は作物相手であり、決まった休みがあるわけではありません。そのため「いつも頭の片隅に気に掛けている。出掛けた時に、急な雨が降ってくるなどすると『大丈夫かな~』と心配になることもある」と笑顔で話します。また、「住んでいる下野市石橋地区は交流がたくさんあり、それが後継者が続いている秘訣(ひけつ)ではないか」と話しました。
部会では、現地検討会や目ぞろえ会など情報交換や意見交流の場をたくさん設けています。地域の交流も盛んでさまざまな組織が存在し、互いに助け合いながら地域を盛り上げています。
「これからも息子と協力しながら、元気に農業を続けられたらいいな」と語りました。