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JA・組合員活動

養蚕の継承に貢献 JAおやまへ感謝状

2022.03.23

養蚕の継承に貢献 JAおやまへ感謝状

 小山市立絹義務教育学校は3月8日、大日本蚕糸会表彰を祝う会を絹義務教育学校で行いました。同校は、長年にわたり蚕糸と絹文化の継承に貢献したとして、大日本蚕糸会から「蚕を学ぶ奨励賞」を受賞。また、栃木県連合教育会から「栃木県教育賞」、小山市教育委員会から「教育文化保健体育功労者表彰優良校」として表彰を受けました。

 「ふるさと学習」の一環で、地場産業である重要無形文化財の絹織物「本場結城紬(つむぎ)」の生産工程を学ぶ機会を、1~9年生の9年間かけて段階的に学ぶユニークな体験型授業を取り入れています。

 同校がある絹地区は、かつて養蚕業が盛んで「本場結城紬」の絹糸の産地として知られていました。地区の文化を学ぼうと旧福良小学校で2012年から始まった「ふるさと学習」の一環で養蚕を取り入れました。

 JAおやまは、県内一の生産量を誇る養産業を子どもたちに知ってもらうおうと管内の小学校にJA稚蚕飼育所で育てた蚕を配布しています。同日、同校よりふるさと学習に協力したとして感謝状が贈られました。

 ふるさと学習ボランティアで児童に蚕の育て方の指導や定期的に学校に出向き管理を行い、同飼育所で蚕の管理をしている阿久津玄司さんは「子どもたちが毎日大切に育て、一生懸命蚕の管理をしたことが賞につながりうれしく思う」と受賞を祝いました。

 10年間の取り組みを振り返って児童・生徒らは「絹地区の伝統を知れてよかった」「織る技術が凄くて見とれてしまう。実際に経験することは貴重」「地域の方に協力してもらい賞を受賞することができた。うれしく思う」と話しました。

 齋藤真樹校長は「10年間の実績が評価され表彰された。地域の方々に感謝するとともに、養蚕などの活動を通して、日本の伝統文化を子どもたちにつなげていきたい」と話しました。