ＪＡおやまいちご部会は６月７日、西部集出荷所で２０２５年産イチゴ栽培講習会を開きました。部会員ら４７人が参加し、今後の管理を確認しました。

　２０２４年産の「とちあいか」の生育調査の結果と、次年度産に向けた課題と対策を学びました。

　栃木県下都賀農業振興事務所の佐藤隆二主査が現状や今後の管理の要点、注意点を説明。着果への負担や日射量不足、温度、二酸化炭素（ＣＯ２）の量が糖度に大きく影響すると解説。高品質・多収生産に向けて芽の整理や摘果、葉面積の早期確保による着果負担の軽減などを促しました。

　今秋も高温が見込まれ、ハスモンヨトウ類やアザミウマ類、ハダニ類の害虫対策の徹底を呼びかけました。組織内部に食入したハスモンヨトウ類の幼虫が多い場合は浸透性の高い薬剤、機能性展着剤を利用します。アザミウマ類については、ハウス開口部の防虫ネットの展張で侵入を防ぐなど対策を説明しました。

　同部会は、９９人が約２６ヘクタールで「とちあいか」「とちおとめ」「スカイベリー」を栽培します。