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JA・組合員活動

ビール麦拡大さらに 就農時から面積3倍に種子用、大豆も導入

2024.05.22

ビール麦拡大さらに 就農時から面積3倍に種子用、大豆も導入

 JAおやま管内は全国屈指のビール大麦の産地。約560人の生産者が約1507ヘクタールで栽培し、生産者一丸となって優良ビール大麦の生産に励んでいます。寒川地区の古川和義さん(53)は、種子用小麦や大豆も導入し、水稲とのローテーション栽培で就農時から面積を3倍に拡大しました。品質を維持しながら一層の規模拡大に意欲を見せます。

 和義さんは38歳の時、親の後を継ぎ就農しました。就農前は、会社員として農業資材に関する営業をしていました。会社が休みの時は、兼業農家として両親と共にビール大麦や小麦、水稲を栽培し、会社員18年目の時、社内異動の話がありました。長男で就農も考えていた和義さん。一社員としてではなく経営者として仕事をやりたいと思い、就農を決意しました。

 現在はビール大麦、小麦、大豆、水稲を基本一人で栽培しています。4年前から種子用小麦の栽培を始めました。栽培する作物は圃場(ほじょう)をローテーションし連作による障害を抑え、生産性が向上するよう努めます。圃場によって地力などが異なるため、1年目には目標とする数量に達成できず、悔しい思いをしたと振り返ります。

 和義さんは「地域の先輩方に助けられ、育ててもらっている」と感謝しています。種子用小麦をはじめ、大豆の導入は「先輩方にサポートをしていただきながら栽培をしている。先輩方の栽培方法や高い技術には、実際に栽培してみて偉大さを痛感した」と話します。

 今後は、「品質を維持しながら、さらに規模を拡大したい」と意気込みます。