topics

トピックス

JA・組合員活動

今年は飛躍の年にする! 砂耕栽培で規模拡大

2023.01.11

今年は飛躍の年にする! 砂耕栽培で規模拡大

 小山花卉(かき)園芸組合バラ部会は9名の生産者が約45品種のバラを1.7ヘクタールで栽培し、トップ産地として技術面でも高い評価を得ています。現地検討会や目ぞろえ会、市場視察など部会組織で品質向上に努めている部会長を務める壬生町の田辺正剛さんは、栽培暦約30年のベテラン。「サムライ」「リメンブランス」などを出荷しています。
 田辺さんはコロナ禍になり経営を見直し、2021年から栃木県内では珍しい「砂耕(礫耕・れきこう)栽培」を始めました。バラ栽培は、土壌に苗を植え育てる土耕や、ロックウールという鉱物から人工的に作られた繊維に苗を植える方法が主流ですが、低コストで水・肥料の管理がしやすい砂耕栽培に切り替えました。砂を使って栽培し、品質高度化や、使用後の処理簡略化など多くのメリットがあります。
 2022年には、とちぎ施設園芸スーパーコーチ事業にも参加し、栽培コンサルティングにも定期的に参加。販売額1億円以上を目指す県内の施設園芸経営者を対象に、高度な技術や知識を有する専門家「スーパーコーチ」を派遣して経営向上を目指す取り組みです。田辺さんは、同組合だけでなく県内外や市場関係者と情報交換。「迷う部分など意見交換することで、とても参考になる」といいます。 
 2023年には、全てのハウスが砂耕栽培に切り替わり、規模拡大を目指します。「作付面積を生かしながら、どこまでできるか分からないけどフル活動する」と笑顔で語ります。