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JA・組合員活動
何事も「トライ精神」 収益性高い経営探る
2020.08.26
何事にも「トライ精神」を大切にする野木町の老沼利治(53歳)は、約30年前に就農。妻の治枝(52歳)さんと水稲、レタス、カボチャ、トウモロコシ、ナス、ブロッコリー、ちぢみホウレンソウ、ハクサイ、キャベツなどを生産しています。
利治さんは、何でも一回は挑戦し、試してみないと良しあしは分からないとの考えから。「成功したらそれは良いし、失敗したらそこで学ぶことができる」と笑顔で話します。直感や挑戦を大事にする利治さんと合理性を重視する治枝さんは、信頼し合いながら、毎日の農作業に汗を流します。
その一つとして毎日作業日報を書いています。日報を見返し、反省点を生かすための大切な日課です。同じ作業でも日報や経験を基に、天候によって与える肥料や農薬変更し、低農薬・低コストにつなげています。また、作業を機械化し増収と作業の効率化を図ります。
県の依頼で水田に夏野菜を栽培する試験協力を行っています。高齢化や担い手不足で増えた休耕地を活用して露地野菜を導入し、収益性の高い経営手段としてトライしています。
農業は、収入に浮き沈みが多いというイメージがあります。利治さんは「その中で試行錯誤しながら自分なりの経営をすることが農業の魅力ではないか」と話します。利治さんは、自分が今まで周りの人によくしてきてもらったことを若い農業者にも示し、つなげていきたいと意欲を見せます。「一人で農業はやれるけど、結果的に一人ではできない」と利治さんは話します。周りの方々に恵まれ、老沼さん夫妻は、農業の栽培技術を磨いてきました。
老沼さん夫妻は「絵に描いたような高品質な作物ができたとき、モチベーションが上がり、収穫も自然に楽しくなり、気持ちが大きく違ってくる」と話します。
これからも2人は「トライ精神」をモットーに農業をもり立ててくれる存在です。