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JA・組合員活動

春繭出荷始まる

2024.06.27

春繭出荷始まる

 JAおやま養蚕部会は6月15日、桑集出荷所で春蚕繭「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」約895キロを出荷しました。生産者5戸が持ち込んだ繭を選繭台(せんけんだい)に載せ、汚れや穴開き、薄皮の繭などを手作業ではじく「選徐繭」をしました。

 選徐繭をした繭は、群馬県の碓氷製糸に送り、煮繭、操糸を経て生糸になります。

 春繭は栄養価の高い桑の葉の新芽を食べるため、他の時期と比べて作柄が安定し粒が大きくそろいやすい。1粒当たり平均1.9グラム(前年1.85グラム)と繭層が厚い。

 五十畑茂部会長は「天候や湿度などが繭生産の環境として良く、いい繭ができた。国産で操糸の重量割合(生糸量歩合)が高く、糸のほぐれ具合も良く粒も大きい。多くの人に、丹精した繭で作られた絹製品を楽しんでほしい」と話しました。

 栃木県の繭の生産量は、群馬県に次いで全国に2位。昨年は約3.3トンを生産し、38%を占めます。1戸当たり生産量は550キロで、全国平均の約2倍です。

 同JAでは5戸が春蚕、初秋蚕、晩秋蚕の3期に分けて5回の飼育し、年間出荷量3トンを目指します。