ＪＡおやま梨部会は１月２０日、管内の圃場（ほじょう）で梨「にっこり・あきづき」の剪定（せんてい）講習会を開きました。部会員、関係者ら約２５人が参加。農業用追従ロボットの実演も行われました。
　講習会では、えき花芽の着生、短果枝の維持が良好の「にっこり」と、新梢（しんしょう）、側枝の太りが早い「あきづき」の特徴を考慮しながら実際に剪定しました。栃木県下都賀農業振興事務所の山中佑太技師は①側枝の管理②適正な樹勢バランスの維持③予備枝の使い方－などを説明しました。
　高齢化の進行などで農業就業人口は減り続け、農業現場では省力化や人手の確保、負担の軽減が大きな課題です。その中で、ロボット技術や情報通信技術（ＩＣＴ）を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現するスマート農業が普及してきました。
　今回披露された農業用追従ロボット「メカロン」もその一つ。「メカロン」はセンサー１個、モーター２台、操作リモコン１個のシンプルな構造で自動的に人に追従し、リモコン操作やルートを記憶させて自動運転も可能です。圃場で年間を通じて多様な作業をサポートするロボットとして、農家からの期待も大きい。
　参加者からは「降雨の後でも使えるのか」「どれくらいの作業時間に対応するのか」「傾斜や凹凸、ぬかるみのある圃場でも走行できるのか」など多くの質問が寄せられました。