topics

トピックス

JA・組合員活動

消費者が喜ぶ梨作り 「盛り土式根圏制御栽培」導入

2021.08.25

消費者が喜ぶ梨作り 「盛り土式根圏制御栽培」導入

 小山市桑地区の曽篠大樹さん(31)は、就農して5年目。長女が生まれたのをきっかけに前職から父親が営んでいた農業に就きました。大樹さんは、父親と梨を120アールで栽培しています。

 就農をきっかけに次世代の梨栽培方法とされている「盛り土式根圏制御栽培」を導入しました。地面に遮根シートを敷き、その上に培土を盛って木を育成する技術だ。梨だけでなく、多くの樹種での応用、展開が進んでいます。

 小山市内では、現在、4戸の梨園で実施しています。果樹では、多くの樹種が老木化や土壌病害などによる収量や品質低下が問題になります。そこで、早期成園化・多収・軽労化・土壌病害対策などメリットが多い盛り土式根圏制御栽培が開発されました。

 大樹さんは、従来の梨栽培方法とともに盛土式根圏制御栽培を実施しており、「新栽培方法にトライすることにで、限られた中での梨の栽培を確立すること。

 また、次世代の農業の在り方を見据える中でも重要な役割になっている」と話します。

 また、作業工程の可視化や役割分担など透明性が必要だと日々、試行錯誤しています。

 大樹さんは、圃場(ほじょう)の近くに直売所も併設。直接利用者客に触れる機会が多いため「生産者の顔が見えることが消費者への食への安心にもつながると実感する。時にはお叱りも受けることがあるが、『おいしい!また買いに来るね』と言ってもらえることが何よりも喜びにエネルギーになる」と話します。

 農業の魅力は「失敗もプラスに変換することができ、自分でやれることが有り難くたくさんあり、やりがいにつながる。やればやっただけの結果がしっかりついてくる」と話します。

 大樹さんは、今後の進む道をしっかり見据え、消費者に喜んでもらえる梨を、これらかも追求していきます。